今日はちょっとヒンヤリした天気で、ネフェルまで行くには絶好のウォーキング日和。
歩いていると、いたる所にあのオレンジ色の可愛い花びらを咲かせている花を目にする。
この駐車場の片隅にも、この花が咲いている。
石垣の間からもこの花が咲いている。
野原にもこの花が咲いている。
ネフェルティティに着くまでに、15か所ぐらいでこの花が群れになって咲いている姿を見る。
この花じゃなくこの雑草、ご存知でしょうか?
花のように可憐な姿のこの雑草の名は、ナガミヒナゲシ。
ただ今日本中で増殖中の危険な外来植物なのであリます。
なぜ危険なのかというと、この写真のようにその房の中には、無数に近い数の種がぎっしり詰まっていて、この半端ない繁殖力で、日本の在来種の成長を阻害しそれどころか駆逐し、「ウサギ追いしかの山、小鮒釣りしかの川・・・」の美しい日本の生態系を壊しているからなのです。
ぼくがこのナガミヒナゲシの存在を知ったのは今から3年くらい前ですが、案の定みるみる増えてきて、とにかくこの時期になるといたる所で目にするようになりました。
この三年間で、3倍ぐらいに増えたのではないでしょうか?
オレンジ色の可愛い花びらをつけているので、雑草とは思えなくて抜き取らない人が多いのではないでしょうか?
ネフェルティティ隣の民家の庭にこのナガミヒナゲシが群生していたので、
「近い将来、きれいな庭がこの花(雑草)だらけになりますよ・・・」
と奥さんに伝えました。「へー、そうだったのですか・・・、そりゃ大変・・・」
さっそく、翌日隣家の庭を見るとすべて抜き取り一本もありませんでした。
この危険外来種のヤバい現象は、このナガミヒナゲシだけじゃなく桜の木を食い荒らす外来カミキリ(クビアカツヤカミキリ)にも言えます。
中国などを原産地とするこのクビアカツヤカミキリは、今日本中で広がりを見せ、桜などの幹を幼虫が食害し、ひどい場合には枯死させてしまうのだそうです。
このままいくと数十年後には、《お花見ができなくなる》そうです。
日本の美しい自然や生態系が壊されるのって、とても怖いですね・・・。